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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2023年10月12日更新
交通安全の指導は、だいたいが面白くない。
「■■してはいけません」「●●しないとダメです」と禁止のオンパレード。
自由を愛する子どもは、すぐに退屈してしまう。
今回紹介する『交通安全大王』は、この問題を解決すべくつくられている。
説得力がある
交通安全の教えとは
この絵本は、小学生に大人気の「給食番長シリーズ」の第七弾。
毎巻、番長というあだ名の自由奔放な主人公の小学生が登場する。
どの巻でも、番長は仲間とともに大人がつくったルールからはみだす。その様子は実に朗らかで、悪さをしていても、とてもチャーミングに映る。大胆な絵のタッチや色合いがその印象を倍加させている。なるほど、読者=自由を愛する小学生たちに受けるわけだ。
しかし、そんな番長も、自らの行動が招いた厄災で必ず痛い目にあう。そこで初めて「ああ、ルールを守っておけばよかったな」と、ルールやモラルの大切さに気づく。このとき、番長が大好きな読者も、自然と同じ感情を抱く。
今回の『交通安全大王』も同じ構図だ。
番長と仲間たちは、交通ルールを守れとうるさい緑のおじさんたちを自分たちの自由を奪う交通安全大王として嫌い、隠れて道路上でとんでもない行動を繰り返すようになる。
ところがある日、そんな行動の最中に番長が猛スピードで走るクルマにひかれそうになる。危機一髪のところで謎の人物に救われるも、そのときに足をひねってしまい、当分のあいだ遊べなくなる。
ここで、番長と彼にシンパシーを覚える読者は気づくのだ。
「いつも自由に楽しく遊ぶためには、自由を奪う恐れがある交通事故を避けることが大事なんだ。これからは交通安全大王がうるさくいう交通ルールを守るようにしよう」
この絵本は、小学生にとって大切な自由が基軸となっており、交通ルール遵守への説得力が抜群なのである。
低学年の小学生のお子さん、もしくはお孫さんをお持ちで子どもたちの交通安全を強く願う方は、この絵本のプレゼントを検討されたい。物語を楽しむだけでなく、積極的に交通ルールを守ってくれるようになるはずだ。
『交通安全大王』
・2022年11月13日発行
・作者:よしながこうたく
・発行:好学社
・価格:1,650円(税込)
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