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クルマのトラブル「もしも」マニュアル

Vol.21 車検切れのクルマで事故したらどうなる?(後編)

2019年7月26日更新



新車の最初の車検は3年後で
それ以外はすべて2年ごと

ここで、改めて車検の期間、そして、それに絡む自賠責と任意保険の期間について見ておきましょう。

まずは、車検(正式名称は「自動車検査登録制度」)の期間について。
車検は、国が指定した検査場(整備工場など)において、クルマが道路運送車両の保安基準に適合しているかどうか、ドライバーの保守管理がなされているかどうかなどを確認するためのもので、クルマのオーナーは一定期間ごとにこれを受けることを法律で義務づけられています。

その期間は、新車の場合は最初の車検だけは3年後なのですが、それ以降は2年ごととなります。新たに購入した中古車の場合は、最初の車検から2年ごとに受ける決まりとなっています。

車検の期間web

最初の自賠責保険は
1ヵ月分長くするのがセオリー

つぎに自賠責保険の期間について。
自賠責は国が定めた強制保険なので、車検を通すためにはこれへの加入が不可欠です。いくらクルマの状態がよくても、自賠責に加入していなかったとしたら車検は絶対に通りません。

だから、多くの人は自賠責の加入期間を車検までの期間と同じにします。たとえば、新車を購入した場合は、3年後の車検時期までの自賠責保険に加入するといった形にするわけです。そうしておけば、車検と自賠責がセットで動くので、面倒がなくて安心。1年契約のように、うっかり更新を忘れて車検切れのクルマを運転してしまう事態に陥るのを防ぐことができます。

自賠責保険の期間のセオリーはそれだけではありません。最初に契約する自賠責を、車検の期間よりも1ヵ月分だけ長い期間のものにすることもセオリーのひとつとなっています。新車の車検期間が3年すなわち36ヵ月だとしたら、自賠責は37ヵ月のものに加入するのです。

どうしてでしょうか?
車検の有効期間満了は、設定された日の24時(深夜0時)となっています。一方、自賠責保険の有効期間満了は、設定された日の12時(正午0時)となっています。つまり、ギリギリのタイミングで車検に入れたとすると、車検を通す条件である自賠責が切れてしまっていることが十分にあり得るのです。そうしたことを防ぐために1ヵ月分だけ長い期間のものに加入するというわけです。

なお、最初の車検を有効期間満了までに済ませれば、自賠責の1ヵ月分は繰り越されることになるので、その次の自賠責保険の期間は、車検までの期間と同じにしても大丈夫。すなわち2年=24ヵ月の加入でOKということになります(いったん車検切れとなったクルマを新たに車検に通す場合は1ヵ月長い25ヵ月で加入しなおす必要がでてきます)。

任意保険の契約タイミングは
自賠責の更新周期に合わせたい

最後に、任意保険の期間について、確認しましょう。
これはとてもシンプルです。等級が1年ごとに変動するため、契約も1年ごととなっています。そして、任意ゆえ、契約のタイミングも自由です。

ただし、この任意保険、車検と自賠責保険との関係はかなり密接なので、それらと分けて捉えることはできません。なにせ、任意保険を契約するためには、車検に必要な自賠責保険に加入していることが必須条件となっているのですから……。

このことを考えると、有効期間満了までの年数は異なるにせよ、やはり、車検ならびに自賠責の更新周期とピッタリ合うようにクルマの購入時もしくは更新時に契約するのがベストといえるでしょう。そのほうが手続きの面倒が減るし、うっかり更新忘れによる保険空白状態を防ぐことができます。

ということで、みなさん、車検、自賠責保険、任意保険は、ぜひともセットで捉えててください。
そして、重ねていいますが、みなさん、車検切れ、無保険のクルマは絶対に運転しないでください!

Vol.21 車検切れのクルマで事故したらどうなる?(前編)
Vol.21 車検切れのクルマで事故したらどうなる?(後編)

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