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クルマのことならなんでもガイド
2019年12月3日更新
今月の達人
ロータス東和オート・新城浩司
こんにちは、沖縄県宮古島市にある『ロータス東和オート』の新城浩司です。今回から数回にわたって、ウチが得意とするEVとPHEVやPHVに関するあれこれについてお話ししていきたいと思います。初回は、知っているようで知らないEVの魅力についてです!
EVの魅力は広まりつつあるけれど……
このごろ、世の中では、EV(電気自動車)の存在感がものすごく大きくなってきています。
まったくEVに乗ったことがない人でも、「EVは二酸化炭素(CO2)をださないから環境にいい」「EVは電費(ガソリン車でいう燃費)に優れているからランニングコストが低く抑えられる」と蘊蓄を語るようになったほどです。
ひと昔前のことを考えたら、著しい変化。とても喜ばしいことです。
ただ、とはいっても、それ以上のEVの魅力に関しては、あまり知られていないのも事実です。そのあたりについてはちょっと残念に思います。
たとえば、あなたは、EVが走る歓びに溢れたクルマだということ、知ってましたか?
ガソリン車にはない加速感が味わえる
EVを運転して、まず最初に感動するのは、発進時のスムースさです。もうガソリン車とは別物といっていいくらいの素晴らしい加速感が味わえます。
どうして、そうなるのか?
もともとEVのモーターのトルク(タイヤを回す力)は、同格のガソリン車のエンジンのトルクよりも大きいのですが、それが発進時に一気にピークにまで達するため、そういうスペシャルな乗り味がもたらされるというわけです。
もちろん走行中の加速もいうことなしです。アクセルを踏んだら、その加減がモーターそしてタイヤにダイレクトに伝わるので、直線もカーブも、自分の意思どおりに走ってくれる感覚を味わえます。
こうなると、運転していて楽しくないわけがありません。昔、よく自動車ジャーナリストが、キビキビと走るガソリン車のことを評する際に「アクセルの応答性がいい」という表現を使っていましたが、これはEVのためにとっておくべき表現だったと思うほどです。
そう、EVは環境と懐にいいだけのクルマではないのです。素晴らしい走りが楽しめるクルマでもあるのです。
回生ブレーキで航続距離を伸ばす歓び
「航続距離を伸ばすための運転が楽しめる」ということ。僕は、これもEVの走る歓びの一つだと思っています。
EVは、満充電で走れる距離が決まっていますが、これは、だれが、いつ、どんな運転をしても同じというわけではありません。季節や道路の状態、運転の仕方などで変わってきます。そのなかでも、運転の仕方はとくに大きい影響を及ぼします。
基本的に、航続距離が伸びない運転は、粗い運転です。アクセルをがんがん踏んで、ブレーキをがんがんかけて走っていると、モーターに負担がかかって電力消費量が大きくなり、すぐにバッテリーが空になってしまいます。
一方、慣性の法則を活かしながら、やさしくゆるやかにアクセルワークをする運転は、電力消費が少なく済み、航続距離は伸びます。まあ、ほぼ、ガソリン車のエコ運転と同じですね。
ただ、航続距離を伸ばすために回生ブレーキを活用するという手がEVにはあって、この点は、ガソリン車とは大きく異なっています。
回生ブレーキとは、減速時に回っているタイヤの力を利用して発電し、バッテリーに充電する機能のこと。これを効率的に使いながら運転すればバッテリーはすぐに空にはならず、航続距離は自然と伸びていくことになるのです。
実は、この操作がけっこう楽しいのです。
例えば、三菱のi-MiEV(アイ・ミーブ)のセレクターレバーには、走行時用のポジションとしてD、Eco、Bの三つがあるのですが、それぞれで回生ブレーキの効きが違っています。走行中、充電量を増やすために、これを上手に使い分けながら運転していると、ある意味、マニュアル車のシフトチェンジのような楽しさ味わえます。
そして、それによって航続距離が伸びれば伸びるほど、自分が運転上手になったという確かな実感がもて、歓びがふつふつと湧いてくるのです。
この歓びって、僕だけの主観でしょうか?
いいえ、違います。実際にウチのお客さまの多くが、この歓びにハマっていらっしゃいます。「新記録達成だ!」とかいって(笑)。
走る歓びは、時代とともに、クルマの進化とともに変わる。そういうことではないでしょうか。
聞くところによると、まだEVに乗ったことのない人のなかには、「EVは、おもちゃみたいなクルマ。エンジン車のような走る歓びがない」と断じている人がいるみたいです。
まったくの偏見。食べず嫌いに近い意見だと思います。
そういう方ほど、ぜひ一度乗ってみていただきたいです。きっと、僕がいうとおりの歓びが感じられ、これまでのクルマ観、がらりと変わるはずです。そして、新しいモータリゼーションの夜明けというものが具体的に見えてくるはずです。
いっしょにEVライフ、楽しみましょう!
お店紹介
ロータス東和オート(株式会社東和):新城浩吉会長が1978年に創業した、沖縄県宮古島市にあるロータス店。ファッション業界など他業界でビジネスセンスを磨いた後にUターンした新城浩司社長は、『i-MiEV(アイ・ミーブ)』発売に触発されて三菱自動車などのEV・PHEV・PHVの販売・整備に力を入れ、宮古島をEVアイランドにすべく奮闘中。2020年にはEV・PHEV・PHVの累計販売台数500台達成をめざしている。
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