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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2021年3月18日更新
夢のクルマであったはずの自動運転車が、現実のものとなる気配が濃厚になってきた。ということで取り急ぎ勉強会をスタート。自動運転の「ただいまのところ」をシリーズで追っていく。
2020年ごろから「自動車」の概念が変わる!?
「自動車」という単語は「自ら動く車」という意味をもっている。
もともとは英語のAutomobileを訳してできた言葉。その昔、レール上しか走れない列車とちがってドライバーの意志と操作に従ってどこでも自由に自走できる車であることを讃えて生まれた表現だ。
しかしいま、この長らく使われてきた「自動車」という言葉の定義は大きく揺らぎはじめている。なぜなら、近い将来、自動運転のクルマが世に出回るとされており、機能と言葉の整合性を突き詰めるならば、それこそが本当の「自動車」になるからだ。つまり、どこでも自由に走れるうえに、ドライバーが操作しなくても自動で自走できる車こそが「自動車」の名にふさわしいだろうということだ。
おそらくみんな、そのことに薄々気づいている。それが証拠に、だれも「自動運転自動車」とはいわない。お茶を濁すように「自動運転車」「自動走行するクルマ」といって済ませているところがある。
いまはまだそれでも大丈夫だろう。だが、本格的な自動運転のクルマが世にでてくるとされる2020~2030年ごろからは、きっとこの言葉についての議論が盛んになるはずだ。どう結論づけられるかはわからないが、もしかしたら、「自動車」は自動運転車にのみ使うべきとなり、ドライバーが操作するクルマについては「半自動車」とかなんとかになるのかもしれない(いや、もっと洒落た新しい言葉が生まれるのかもしれない)。
とにかく、未だ開発途上とはいえ、自動運転車の存在感はどんどんと増しつつある。各メーカーの研究開発のスピードは急で、各国政府もそのバックアップに本腰を入れはじめている。まちがいなく自動運転車がたくさん路上を走る日はやってくる。われわれ一般ユーザーは、こうした言葉の問題を含め、いったい自動運転車とはなにかについて、いまから意識し、学んでおいて早すぎることはないのである。
東京モーターショー2015に出品された自動運転車
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