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電気自動車はエコなうえに、走りもすごい!〈前編〉

2016年5月6日更新

黒板2限目

『みらいのクルマLAB』は未来のクルマや新しいカーライフを研究するコーナー。2時限目は「電気自動車(EV)」にスポット を当てる。まずは、一見シンプルなようで、意外にいろいろと複雑だったりする仕組みについて見ていこう。

 

電気自動車のモーターは交流の電気で回っているのだ。

電気自動車(Electric Vehicle=EV)の仕組みは、エンジン車と比べるとかなりシンプルだ。基本的に外から供給した電気をバ ッテリー(リチウムイオン電池)にため、それでモーターを回して走っている。

電気自動車のしくみ

ただ、だからといって「子どものころに遊んだ電池で走るおもちゃのクルマと同じ」と考えるのは大きなまちがい。さすがに、 そこまでカンタンではない。

おもちゃのクルマのモーターはプラスとマイナスが常に一定である直流の電気で回り、電気自動車のモーターはプラスとマイナ スが周期的に入れかわる交流の電気で回るというちがいがある。そのため、電気自動車にはちょっとだけ複雑な機械類がいくつ か載っているのだ。

そもそも外から供給する電気は交流の状態。それをバッテリーに充電するには直流にしなくてはならず、そのための車載充電器 が必要となる(普通充電器で充電する場合。急速充電器で充電するときは充電器内で直流に変換してくれる)。そして、バッテ リーに充電した直流の電気を再び交流(三相交流)にしてモーターに送るためにインバーターが必要となる。しっかりと快適に 公道を走るようにするためには、それなりにいろいろと大変だったりするのである。

充電

充電2

ロータスクラブは、環境に優しい自動車整備工場に取り組んでいます。


ところで、なぜ電気自動車のモーターは交流で回すのか?
じつは、初期の電気自動車は直流のモーターで走らせていた。安くて簡単につくれるという点がなによりも大きかった。
それが、時代を経るにつれだんだんと交流へと意識が傾いていった。交流モーターのほうが電力のムダなく効率的に回転数の制御が行えるうえ、丈夫で壊れにくく、スムーズに回る=乗り心地がよくなる、というクルマにふさわしい特性を発揮できるとわかったからだ。


とはいえ、それらの長所を実際にはっきりとした形にするためには、高度な技術および資材が必要で、それなりに大変だった。
だが、次世代のクルマを見すえたメーカー、開発者たちは、それまでのエンジンへの偏愛ならびに直流モーターの安直さへの依 存をかなぐり捨てて、その交流モーターによる最適解の獲得に取り組んだ。そして、なんとかなった。いや、なんとかなったど ころではなく、「やっぱりクルマのモーターには交流が断然いいね」という意識を世の中に根付かせることに成功したのだった 。

すなわち、現在なにげない顔をして街を走っている交流モーターの電気自動車は、すべてそうした叡智の結晶であり、その隆盛 は理論と技術と歴史の必然だったということになるのである。

 

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アイミーブ

次回の〈後編〉では、電気自動車の具体的なメリットとデメリットについて学びたい。

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