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クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2018年4月13日更新
客観的証拠がないと被害者にも過失が
さて、Zさんが被害を受けた事故の話です。
Zさんは、自分が信号無視をして事故を起こしたのにも関わらず、被害者側に信号無視の罪をなすりつけて罪から逃れようとする悪漢に遭遇しました。
「いったい、どういう性根をしているんだ」と、その歪んだ性格と思考を疑いたくなりますが、そういうことを平気でやれる人間が交通社会には実際に存在するのです。怖いですね。
もちろん、相手のウソが、警察による調べで暴かれることはあります。しかし、周りに証人がいない状況の事故のときなどは、そのウソのウソたる証明ができず、理不尽な形で事故処理(保険処理)がされるということも起こり得るのです。
そう、真実はどうあれ、信号無視をした人間が「自分は信号無視をしていない。信号無視をしたのは相手だ」と被害者と同じ主張を貫けば、残念ながら、それを客観的に切り崩すことはたいへん難しいといえます。
実際、信号を無視したクルマに衝突された被害者なのに、50%対50%の過失割合とされてしまったというケースがあります。理不尽な話ですが、それも現実なのです。
現代の交通社会ではドラレコは必須
幸い、Zさんは、遊び目的であったにせよ、ドライブレコーダーを付けていたために、なんとかその難を免れることができました。
「いまのドライブレコーダーは、信号の色をはじめ、事故の真実をかなり鮮明に映しだす」という認識が悪漢の加害者にあったため、スムースな“自白”を呼んだといえるでしょう。
もし、仮にウソをつきとおしたとしても、ドライブレコーダーに残っている映像は裁判においても証拠として有効となる可能性が高いため、ほどなく事態は順当な方向での解決に至ったことでしょう。
ドライブレコーダーの威力、恐るべしです!
本来なら、人間の性善を元に物事の解決を図っていきたいところです。しかし、そうなる保証はどこにもありません。残念ながら、「さもしい輩が多数存在している現代の交通社会においては、ドライブレコーダー装着は必要不可欠なものである」・・・そういっても過言ではないのです。
商品選びと装着はロータス店で!
では、いったいどのようなドライブレコーダーを選べばいいのでしょうか?
前編で紹介したような条件を満たすものがベストといえますが、既に述べたとおり、360度をカバーできるものはまだ性能が十分とはいえません。全方位を写すことを望むのであれば、性能のいいドライブレコーダーを前後に2台装着するしかありません。
その他のポイントは、以下のようなものとなるでしょう。
◎フルHD画質(夜間でも鮮明画像)
相手のクルマのナンバープレートが読み取れるほどの画質がある。
◎広い画角
後方はカバーできなくとも、サイドまである程度カバーできる画角がある。
◎駐車監視機能付(当て逃げ防止)
駐車時にぶつけられた際に、その衝撃を感知して録画を開始する機能がある。
◎GPS測位機能付
事故時の時間、位置、走行速度が正確に記録され、証拠価値が高まる。
いまは、安いものを求めれば、数千円から商品があります。
しかし、「安物買いの安心失い」にはなりたくはないもの。できるだけ高品質のものを選ぶのが得策といえるでしょう。価格的には2~3万円といったところです。
また、個人で簡単に装着できるものが多いといわれています。
しかし、正しい位置に装着しないと、道路交通法に抵触する可能性があります。さらには、装着位置によっては、せっかくの映像が撮れないことになる恐れもでてきます。装着は、専門業者に任せるのがベストといえるでしょう。
具体的にどのような商品を選ぶべきか、そして、装着をどうするか、ぜひお近くのロータス店にご相談ください。まちがいのない、そして後悔のないドライブレコーダーをご提案いたします。
《パナソニックのドライブレコーダー CA-DR02D》
《パイオニアのドライブレコーダー ND-DVR10 / ND-DVR40》
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