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達人に訊く(12)エンジンオイルの交換をさぼると、損しちゃいますよ~!

2016年9月30日更新

今月の達人
ワークスヤグチ・矢口雅恵

クルマなんでも_web_a

こんにちは、茨城県にあるロータス店『ワークスヤグチ』でチーフを務めている矢口雅恵です(もちろん、整備士の資格もってます!)。今回から数回にわたって、わたしなりにプッシュしたい「快適なカーライフのためのあれやこれや」をご紹介していきます。初回は、エンジンオイル交換をぜったいに忘れないで、というお話。ごくごく当たり前のことなんだけど、これ、みなさんけっこうさぼりがちなんですよね……。もしかして、交換が遅れると、金銭的に大きな損をするかもしれないってこと、ご存じないのかしら?

女性に多いオイル無交換

「3,000~5,000㎞走ったら、エンジンオイルを交換しましょう」
この勧告は、きっとだれでもが一度は耳にしたり、目にしたことがあるはず。いってみれば、クルマのメンテナンスの基本中の基本です。
だけど困ったことに、みなさん、このことを忘れたり、さぼったりしがち。ガソリンはなくなったら走らなくなるのですぐに補充するけど、エンジンオイルは交換しなくても、けっこう走ってくれるので、いつのまにか交換する必要性を意識しなくなってしまうみたいなのです。クルマなんでも_web_b

わたしが見る限り、とくに女性の方にこうした傾向が強いようです。前回のオイル交換時からの走行距離を示してくれるトリップメーターや、オイル交換時期が書いてあるシールがあっても、そんなのあまり関係ない。ときどき1万~2万㎞ほど、平気で無交換のまま走られている方を見かけます。

もう、大いに問題ありでしょう。そういうことをしていると、エンジンにかなりの悪影響を及ぼしてしまいます。そして、結果的に金銭面で大きな損失を招くことになってしまいます。

とくにエコカーは
燃費が悪くなる

そもそもエンジンオイルは、エンジン内部の部品をスムースに動かすための潤滑油の働き(密封、冷却、洗浄、防錆の働きもあります)をする非常に大事なもの。ですが、寿命はそう長くはありません。3,000~5,000㎞走ったら粘り気がなくなったり汚れたりして、だいたい使えなくなってしまいます。エンジンの内部_web
それで、その時点で交換しないとどうなるか。潤滑油の働きがなくなるわけですから、部品同士の摩擦が大きくなり、そこからいろんな不都合が生じてきます。

わかりやすいところでは、走行性能や燃費性能に悪影響がでてくることがあげられます。とくに最近のエコカーの場合はそれが顕著。エンジンのつくり自体が繊細にできているので、ちょっとした摩擦が増えるだけで、快調に回らなくなり、燃費がかなり悪くなってしまうのです。せっかくガソリン代を節約しようと考えて買ったクルマなのに、これでは台なしでしょう。

エンジン内部のキズで
買い替えの憂き目も

あと、なによりも問題なのが、エンジン内部にキズがつき、それによってガソリンを燃やすピストン内にエンジンオイルが滲みこみ、そのエンジンオイルまで燃えてしまうことです。こうなると、エンジンオイルが減っていき、ますます潤滑性がなくなり、もっとエンジン内部がキズつきやすくなります。

そして、もしそれを放っておくとクルマの寿命そのものが危うくなってしまいます。実際、わたしは買ってわずか数年で、こうした状態になったクルマを見たことがあります。外見はピカピカなのに、エンジンのなかがダメダメ。そのオーナーさんは、泣く泣く新車に買い替えていました。なんて悲しく、もったいない話なんでしょうか。

ちなみに、エンジン内部にキズがついたとしても、そんなにひどくない段階であれば、なんとか救う手はあります。それは、エンジンオイルを頻繁に変えるようにすること。通常の交換サイクルが3,000~5,000㎞走行後だとしたら、たとえば1,500~2,000㎞走行後あたりで交換するうようにするのです。そうすれば、走行性能や燃費性能に悪影響はでているにせよ、だましだまし乗りつづけることができます。ただ、頻繁にエンジンオイルを交換するということは、時間とお金がかかるということであり、その分の苦労は覚悟しなくてはなりません。

ということで結論です。わずかな金額で済むエンジンオイル交換なのに、それをなんだかんだとおざなりにしてしたら、結果的に数万~数百万円の損を被る恐れがでてきます。やっぱり「3,000~5,000㎞走ったら、エンジンオイルを交換しましょう」は、なにがなんでも守るべきこととして意識し、実行するよう努めましょう。

お店紹介

ワークスヤグチ:1929年に創業。創業者の矢口斎之助と二代目の矢口建雄社長が追求してきた「技術第一主義」によって、地元で厚い信頼を獲得してきた。三代目の矢口雅恵チーフ(かつて大学で西洋美術を研究していたが、卒業後に改めてトヨタ学園に入って整備を学んだ)は、そこに女性らしい細やかな視点のサービスを加えるなどして、より魅力的な整備工場づくりに尽力している。

クルマなんでも_web_ワークスヤグチ店舗

住所:茨城県小美玉市竹原1727-3
電話:0120-589-891 ※携帯電話からは0299-49-1021
HP:http://www.wyaguchi.com

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