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みらいのくるまの「ただいまのところ」情報
2023年11月8日更新
ようやく秋めいた9月23日の午後2時15分。スポーツランドSUGOで16周55㎞の順位を競うALL JAPAN EV-GP SERIES 2023の第5戦の決勝がはじまった。
レースを決した
スタート後の攻防
スターティンググリッド最前列には、ポールの余郷敦選手(#2 Team TAISAN)と2番手の地頭所光選手(#1 Team TAISAN)がいた。
2列目イン側には4番手の密山祥吾選手(#0 Team TAISAN)。
2列目アウト側のポジションにいる3番手のTAKAさん選手(#35 スエヒロ自動車商会)にとっては、前門の虎、後門の狼状態だった。
早い段階で前に出なければ、前戦同様にTAISAN勢のブロックに遭い、やすやすと余郷選手に優勝を許すことになる。そうなれば、リードしている年間総合チャンピオンのポイントも僅差ながら逆転されてしまう。
なんとかしなくてはならない。
おそらくTAKAさん選手は、そう考えていたに違いない。
レッドシグナルがオールクリアになると、TAKAさん選手はいつも以上に猛ダッシュした。
その勢いのまま、第1コーナーの手前で、インに入りながら2番手の地頭所選手の前に出る動きを見せた。そのラインは、うまくいけばそのままトップの余郷選手のインを刺せるラインでもあった。
狙いはよかった。
が、紙一重でその狙いはついえてしまう。地頭所選手がわずかに前に残ったノーズを寄せてTAKAさん選手の先行を阻んだのだ。
行き場をなくしたTAKAさん選手は少しアウト側に膨らみ、イン側にわずかな隙間をつくった。いつもなら問題のない隙間だ。
しかし、この日は後ろに百戦錬磨の密山選手がいた。
第1コーナーに進入したあたりで、密山選手はそのわずかな隙間をズバッと突いてきた。
気がつけば、TAKAさん選手は4位のポジションでコーナーを回っていた。
超高速の中での数秒間の攻防。
レースの行方は、これでほぼ決したといってよかった。
密山選手の
鉄壁ブロック
その後10周目で、スピードが上がらない状態の地頭所選手を、密山選手が抜いて2位に浮上した。
TAKAさん選手も同じ周で地頭所選手を抜き、3位にポジションを上げた。
以降は、密山選手とTAKAさん選手の2位争いが延々と繰り広げられることになった。
だが、密山選手のアクセルを緩めたり強めたりしながらのブロックは鉄壁。TAKAさん選手のチャレンジはことごとく退けられた。
その間、トップの余郷選手はSUGOマイスターの走りを淡々と続け、後続との距離を徐々に広げていった。
ファイナルラップに入ったときには余郷選手は一人旅状態。すでにTAKAさん選手に為す術はなくなっていた。
結局、前戦に続き余郷選手が優勝チェッカーを受けることに。TAKAさん選手はやはり前戦と同じく3位に終わった。
これで年間総合チャンピオンのポイントは余郷選手が82点でTAKAさん選手が79点に。最終戦を前に余郷選手がついに逆転でトップに立ったのである。
JEVRAの第6戦パンフレットから転載
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