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2023年11月8日更新
ついに王者がガチで勝ちにきた。
8月11日(金・祝)、袖ケ浦フォレストレースウェイで開催されたALL JAPAN EV-GP SERIES 2023の第4戦「全日本袖ケ浦EV60㎞レース大会」。
昨シーズンまでの王者Team TAISAN(以下、TAISAN)は、第3戦まで1台のテスラ モデル3でレースを戦っていたが、今戦は一気に3台のモデル3をエントリーしてきた。
ドライバー陣もそうそうたる顔ぶれ。
今回、第3戦まで孤軍奮闘してきたル・マン24クラス優勝のキャリアを持つ余郷敦選手(#2)に加え、一昨年にこのEVレースを4連覇し現在86/BRZに参戦中の地頭所光選手(#1)と、Super GT参戦のキャリアを持ち現在86/BRZに参戦中の久保凛太郎選手(#0/下の写真の向かって右)が起用されたのだ。
まさに、本気で勝ちをもぎ取る態勢といえる。
残り3戦に賭ける
王者の勝利への執念
この新たな態勢は、言うまでもなく、初戦から勝ち続けているスエヒロ自動車商会(以下、スエヒロ)の連勝阻止を期したものといえる。同時に、総合ランキングで3位のポジションにいる余郷選手を年間総合チャンピオンへと押し上げる狙いがうかがえる。
下表にあるように、第3戦までの総合ドライバーズポイントの上位2人は共にスエヒロ自動車商会のドライバー。二度優勝のTAKAさん選手(#35)が55ポイントで1位、一度優勝のアニー@ニキ選手(#39)が44ポイントで2位となっている。一度も優勝がないTAISANの余郷選手は、42ポイントで3位である。
もし、この第4戦を含めて残り3戦を1台だけで戦えば、2台態勢でチーム戦略が駆使できるスエヒロが有利になるのは間違いなく、ポイント数でリードするTAKAさん選手をやすやすと年間総合チャンピオンの座に着かせることになりかねない。
だが、複数台で戦うとなれば事情は異なってくる。各戦、チームで余郷選手の連勝を後押しでき、TAKAさん選手を3位か4位以下に抑え込める可能性が出てくる。そうなれば、余郷選手が大逆転でチャンピオンを獲得する目も出てくる。
最近のスエヒロの強さを考えれば、そう簡単なことではないにしても、勝負に出るならば今回がギリギリのタイミング。TAISANは、それを踏まえて必勝態勢を敷いてきているのだ。
王者の勝利への執念、恐るべしである!
ALL JAPAN EV-GP SERIES 2023 第4戦レポート
(1)王者TAISANがモデル3を3台投入し、ガチで逆転チャンピオンを狙いにきた!
(2)初EVレースの久保選手が、現役プロの実力を発揮して初ポールを獲得!
(3)久保選手の巧妙なブロックが効き、余郷選手が今季初優勝を遂げる!
(4)20名のテスラ車オーナーが「カルガモ走行会」に参加!
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