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クルマのトラブル「もしも」マニュアル
2024年8月16日更新
多いケアレスミス火災
車両火災の具体的な原因と対策について、まずは比較的多いとされる例から見ていきましょう。
●ウエスの置き忘れ
原因:エンジンオイルチェックなどの際に油で汚れたウエスをエンジン付近に置き忘れる。⇒ 走行で高温になったエンジンで熱され発火。
防止策:エンジンルームに可燃物を置き忘れないよう気をつける。
●エンジンオイル/ガソリン漏れ
原因:エンジンオイル/ガソリンが漏れて排気管に付着する。⇒ 走行で高温になった排気管が油を燃やし発火。
防止策:オイル交換、給油時に漏れがないよう気をつける。また、定期的な点検整備を励行し機器劣化による漏れを未然に防ぐ。
●車載バッテリーのショート
原因:バッテリーターミナルの緩みでショートが発生。⇒ 大量の電流が流れ、周囲の樹脂が発火。
防止策:バッテリー交換の際にターミナルに緩みがないよう気をつける。
意外なことで起こる火災も
続いて、そう多くはないながらも、「え、こんなことでクルマが燃えるの!?」と思える例です。
●エンジンをかけたまま仮眠
原因:エンジンをかけたまま仮眠し、気づかぬままアクセルを踏み込み続ける。⇒ エンジンの高回転状態が続き発火。
防止策:仮眠の際はエンジンを切る。
●発火しやすいモノを放置
原因:ライター、スプレー缶、モバイルバッテリーなどを日光の当たる場所に置く。⇒ 過熱し破裂・発火。
防止策:発火しやすいモノは日光が当たらない場所に置くよう気をつける。
●水の入ったペットボトルを放置
原因:天気のいい日に水の入ったペットボトルを燃えやすい紙などの近くに置く。⇒ ペットボトルが太陽光を収れんさせて紙などを燃やし発火。
防止策:水が入ったペットボトルは日光が当たらない場所に置くようにする。
ちょっとした油断が火事を招き、ちょっとした用心がそれを防ぐ。このことを胸に刻み、車両火災の難を回避しましょう。
火災が発生してしまったらどうする?
では、万が一、火災が発生してしまったときにはどうすべきか。
初期の小さな火であれば、大事に至らぬよう自身で消火を試みるのも手です。
ただ、初期であっても油類などの危険物が燃えた場合は、消火活動が命の危機に直結する可能性があります。わずかでも危ないと感じたら、119番して消防車の出動を要請し、すぐにクルマから遠ざかるとともに、周囲に火災発生を告げましょう。
なお、車両火災による損害は、ひどい注意不足や故意による火災発生でない限り、自動車保険の車両保険の補償の対象となります。一般的に、修理不能の全損扱いとなったとしても、時価額分は補償されると考えてよいでしょう(ただし、地震・噴火・津波に起因した車両火災は補償の対象外)。
日ごろからの火の用心の励行に加え、もしものときの備えとして車両保険への加入もどうかお忘れなく!
よく晴れた日。水が入ったペットボトルのせいでクルマが燃えちゃった!(前編)
よく晴れた日。水が入ったペットボトルのせいでクルマが燃えちゃった!(後編)
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