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クルマのトラブル「もしも」マニュアル

Vol.1 デート帰りの深夜0時に、民家の塀をこすっちゃった。さて、どうすればいい?[後編]

2019年3月26日更新

 

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愛車の修理代がでない車両保険もある

まずは、ごくごく初歩的な保険の話から。
ご存じのとおり、自動車に関する保険には、必ず加入しなくてはならない自賠責保険と、自分の意志で契約する自動車保険があ ります。事故したときの補償内容は、それぞれで大きくちがっています。

自賠責保険は対人賠償だけがついた保険です。相手を死亡させてしまった場合、1名について3,000万円がでることになってい ます。ただ、だいたいの死亡事故では億単位の賠償金が必要になるので、それではとても足りません。もちろん、壊した物の修 繕・修理代や、自分自身のケガの治療代、自分のクルマの修理代もでません。それら“不足分”は、すべて自分でまかうことと なります。

自動車保険は、ある意味そうした“不足分”をカバーするための保険です。基本、被害を受けた人へのより高額な補償をするた めの「対人賠償責任保険」に加え、塀や相手のクルマの損害を補償するための「対物賠償責任保険」、自身のケガ等を補償する ための「人身傷害保険」、自分のクルマの損傷を補償するための「車両保険」がセットになっています。事故時にかかるお金の ことを考えれば、必ず入らなければならないというわけではありませんが、絶対に入っておいたほうがいい保険ということがで きます。

と、ここで今回の本題です。
じつは、自動車保険に入っているからといって、なんでもすべて補償されるわけではありません。自動車保険もいろいろと種類 があって、補償内容もそれによってちがってくるからです。たとえば今回の塀をこすってしまったAくんのケースでいうと、も し加入している自動車保険の車両保険がエコノミータイプだったとすれば、愛車のフェンダーのキズを保険で直せないことにな ってしまいます。

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オールリスク対応型の車両保険がオススメ

自動車保険の車両保険には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
①オールリスクタイプ(一般条件):クルマ同士の衝突はもちろん、塀をこすったりした物損事故の場合でも修理代が補償され

②エコノミータイプ(エコノミー事故保険=車対車+A):クルマ同士の衝突の場合には、条件つきで修理代の補償はあるもの の、それ以外の物損事故では補償が発生しない。

つまり、Aくんのケースで見ると、入っている自動車保険の車両保険がオールリスクタイプであれば、愛車のフェンダーのキズ は保険で直せますが、もしエコノミータイプだったとすれば、その修理は自費でやらなければならなくなるというわけです。

車両保険

エコノミータイプは、その言葉どおりに保険料が安いので、ついそっちを選ぶ人が少なくありません。ところが、みんなその後 ずうっと契約内容を覚えているかというと、そうではなく、事故したあとではじめて「えっ、自分のクルマの修理費はでないん だ!?」と気づき、落胆するケースがほとんどです。

前編のグラフで示したとおり、ちょっとした物損事故は頻繁に起こります。たとえ運転の腕に自信があったとしても油断は禁物 なのです。できれば、より多くの安心がつまったオールリスクタイプを選んでおきたいところです。

 

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さてさて、Aくんは、どっちだったのでしょうか? もしかして、彼女とのデート資金のことを考えて、エコノミータイプを選ん でいたのでしょうか? うーん、だとしたら、きっといまごろ泣いていることでしょう……。

なお、塀をこするなどの事故の場合、それがものすごく軽いものであれば、保険を使わずに済ませることもあり得ます。もちろ ん被害を受けた人との交渉次第というところはありますが、もし塀の修繕費とクルマの修理費の合計が、保険を使うことでアッ プする数年分の保険料よりも低くおさえられるようなら、そのほうが賢明な選択となるかもしれません。

そこらへんのビミョーな判断については、クルマの修理に加えて、保険代理店の役割も果たすロータス店にご相談ください。き っと、納得の妙案がでるはずです。

デート帰りの深夜0時に、民家の塀をこすっちゃった。さて、どうすればいい?[前編]
デート帰りの深夜0時に、民家の塀をこすっちゃった。さて、どうすればいい?[後編]

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