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昭和を代表する4コマまんが『フクちゃん』を中心に、奇抜でユーモラスな横山隆一ワールドを体験できる『横山隆一記念まんが館』

2017年12月26日更新

昭和の時代、新聞はメディアの中核にあっていろいろな役割を果たし、また文化を生み出しました。その一つに、4コマまんががあります。新聞の4コマまんがは読者にひとときの安らぎや笑いを提供し、キャラクターは多くの人に愛される存在でした。

「ぼく、フクちゃん」

「ぼく、フクちゃん」



高知市出身のまんが家・横山隆一(よこやまりゅういち)が描いた『フクちゃん』も、そんな4コマまんがの一つです。フクちゃんは、最初は『東京朝日新聞』東京版に連載された『江戸ッ子健ちゃん』に出てくる脇役でした。着物に下駄、大きな学生帽という姿のやんちゃな男の子は主人公の健ちゃんを上回る人気を得たため、登場から8ヶ月後にはフクちゃんを主人公に昇格させ、改題して全国紙に掲載。その後、1956年から掲載紙が『毎日新聞』となり、15年間5,534回の掲載を数える人気シリーズとなりました。
まんが家・横山隆一(1909年5月17日~2001年11月8日)は高知市の出身で、1930年代からまんが界のニューウェーブとして活躍し、『フクちゃん』のほか『デンスケ』『百馬鹿』などのまんが作品を残しました。後に高知市名誉市民となり、日本のまんが家として初めて文化功労者にも叙せられています。
この横山隆一を記念して造られた施設が、高知市にある『横山隆一記念まんが館』です。高知市文化プラザかるぽーと内に、2002年4月7日に開館しました(横山隆一は生前に貴重な資料や作品を寄贈し、まんが館の設立に貢献していましたが、開館を待つことなく亡くなりました)。
『横山隆一記念まんが館』は、横山隆一のユーモアあふれる人柄とその人生、そして作品を紹介するとともに、高知県が生んだ他のまんが家についても展示し、まんが文化をさらに盛り上げる活動を行っています。
まんが館の施設内容を見ていきましょう。
高知市文化プラザかるぽーとの3階にまんが館の入口があり、そこには日本を代表するグラフィックデザイナーである福田繁雄が制作したオブジェ『ぼく。フクちゃん』が設置されています(握手すると挨拶します)。

横山隆一記念まんが館 エントランス

横山隆一記念まんが館 アニメ
『まんがライブラリ』はまんが作品のほか、絵本、評論、美術書など10,000冊以上を所蔵、無料で閲覧できます。『フクちゃん』を検索して読むことができる『フクちゃん百科』もあります。

まんがライブラリ

まんがライブラリ



『魚々タワー』は、横山隆一がデザインした約330匹のユニークな魚たちが空間を泳ぐ全長9メートルのオブジェです。

魚々タワー

魚々タワー



『隆一ギャラリー』では、横山隆一の上京から晩年までの活躍を13メートルの壁面で紹介しています。

隆一ギャラリー

隆一ギャラリー



そして、代表作『フクちゃん』の世界を表現した『フクちゃん通り』。ジグソーパズルやのぞき穴など、さわって遊べる仕掛けもあります。

フクちゃん通り

フクちゃん通り



フクちゃん通り

フクちゃん通り



『アニメーションへの挑戦 おとぎプロ』のコーナーでは、横山隆一が設立したアニメーション制作会社・おとぎプロが制作した『ふくすけ』『ひょうたんすずめ』『おとぎの世界旅行』のダイジェスト版をスクリーンで上映しています。
そして、『わが遊戯的世界』のコーナーでは、在りし日のアトリエやホームバーを再現、鉄道模型、珍コレクションなど、横山隆一の趣味の世界を紹介しています。

ホームバー

ホームバー



電車ジオラマ「隆一ガラガラ」

電車ジオラマ「隆一ガラガラ」



『横山隆一記念まんが館』は、企画展やイベントなども行い、高知を中心にまんが文化の啓発を続けています。

詳細情報

名称 横山隆一記念まんが館
住所 高知県高知市九反田2-1高知市文化プラザかるぽーと内
電話番号 088-883-5029
開館時間 午前9時~午後6時
休館日 毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は開館)、年末年始
料金 一般:410円、高校生以下:無料、65歳以上:200円 ※身体障害者手帳(1、2級)、療育手帳及び精神障害者保健福祉手帳を所持される方とその介護者1名は200円(企画展 別途)
アクセス 高知自動車道高知ICより約10分 / 高知駅からとさでん交通(電車)にて①『はりまや橋』下車徒歩5分②『菜園場町』下車徒歩3分 / 高知駅からとさでん交通(バス)にて『とさでん交通八幡通』下車徒歩1分
駐車場 普通車200台(有料、30分毎に150円) お問い合わせ横山隆一記念まんが館
ホームページ http://www.kfca.jp/mangakan/
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